相模原市の治安について徹底調査

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相模原市の交通事故や犯罪の発生率は、神奈川県全体で見るとやや高めといえますが、だからこそ治安維持に対する行政などの取り組みも積極的に行われています。また、広い面積を持つ相模原市は、緑区・中央区・南区と3つのエリアに分かれており、各地域ごとの治安に関する実状も気になるポイントです。

相模原市全体の交通事故・犯罪発生率や防犯対策、エリア別の特色など、住民にとって重要な治安について一気に見ていきましょう。

相模原市の交通事故と安全活動について

相模原市全体では?

平坦地の多い相模原市では、自転車を日常の交通手段として利用している住民も多く、自転車がからむ交通事故の発生件数そのものは減少傾向にあるものの、全交通事故件数における自転車の交通事故の発生率は依然として高いことが実状です。

そこで、相模原市では「第10次相模原市交通安全計画」や「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」の制定など、様々な関係機関や団体、市民らが一丸となって交通事故防止を目指す取り組みも行われています。

エリアごとの違い

相模原市では、緑区・中央区・南区のエリアごとに、交通事故の実態について違いが見られることも注目すべきポイントです。

緑区の交通事故

神奈川県警が発表している平成28年中の市町村別交通事故発生状況を見ると、市内全体での発生件数(2,770件)の内、緑区では612件と、3エリアの中で発生件数が最も低いことが分かります。しかし、その一方で死者数6人はエリア内でワースト2位であり、重大事故に発展しやすい可能性も無視できません。

特に、高齢者が被害者・加害者になるケースや、自宅近くでの自転車事故が増えており、緑区では日常的に自転車を利用する高齢者に対して、交通安全の意識向上を促しています。

中央区の交通事故

中央区の交通事故件数は1,185件、負傷者数も1,353名と、相模原市内でも高い数値となっていますが、死者数は3名とエリア内最低であることが特徴です。この理由の1つとして、中央区では高校生など健康な若者による自転車事故の割合が高いことが挙げられるでしょう。

そこで中央区では、区内の交差点でイヤホンやスマホなどの「ながら運転」禁止や一時停止・左側通行の徹底を呼びかけるマナーアップデー、小学校での入学式キャンペーンなど、学生を対象とした交通安全運動を定期開催しています。

南区の交通事故

南区は平成28年中の交通事故による死者数が7人と、エリア内で最も多く、行政や団体を中心とした交通安全に対する啓蒙運動も積極的に行われています。

例えば「南区学生自転車会議交通安全キャンペーン」もその1つで、区内の大学や高校の有志で結成された「南区学生自転車会議」が、ご当地アイドルや地域の戦隊ヒーローと共に交通事故防止をPRする若者目線の交通安全対策は、幅広い年齢層に対するアピールといえるでしょう。

参考資料

相模原市の犯罪被害と防犯対策について

相模原市全体では

神奈川県警が発表している平成29年中の市町村別の犯罪件数について見ると、相模原市では全犯罪件数4,828件の内、窃盗の被害件数が3,786件となっており、中でも自転車など乗り物の盗難被害(1,797件)の割合が高くなっています。この結果から、相模原市では地域の治安を脅かす問題として、住民にとって身近な犯罪が挙げられるといえるでしょう。

相模原市の防犯対策

相模原市では日常的に、安心・安全なまちづくりを目指す政策が実施されています。自治会や地域住民によるグループを対象とした防犯カメラ設置費用の助成や、市内全ての小中学生への防犯ブザー貸与、「子供安全見守り活動団体(見守り隊)」、民間交番「さがみはら安全安心ステーション」などがその一例です。

参考資料

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