多摩エリアの住みやすさを紹介!
暮らしの情報コラム
東京都の真ん中に位置し、首都圏の住宅エリアとして知られる日野市では、子育てを頑張る保護者への支援制度や、様々な面から育児をサポートする取り組みが充実しており、日野市は子どもを育てやすい街の一つといえるでしょう。
「新撰組のふるさと」として、土方歳三などの歴史的偉人を育んだ土地であり、現在も数多くの子育て世代が暮らす東京のベッドタウン日野市で、豊かな子どもを守り育てる為に行われている取り組みや支援制度について、一気に解説していきます。
子育てに関する日野市の取り組み
新!ひのっ子すくすくプラン
時代のニーズに合った新しい育児支援計画「新!ひのっ子すくすくプラン」
日野市では2005年に日野市子ども・子育て育児支援事業計画である「ひのっ子すくすくプラン」をスタートさせ、「子育てしたいまち・しやすいまち日野」というコンセプトで子育て支援を行っていました。
しかし、計画スタートから10年以上が経過し、社会情勢なども変化したことをきっかけに、改めて市民のニーズや育児環境の実態を調査して、新たに2015年4月~2020年3月までの5カ年計画である「新!ひのっ子すくすくプラン」が策定されました。
新!ひのっ子すくすくプランの基本理念
新!ひのっ子すくすくプランは、子どもを取り巻く環境をより良いものにして、社会全体が一丸となって「子どもの最善の利益」の実現を目指す計画です。その為、新!ひのっ子すくすくプランでは、単に現在の子どもを支援するだけでなく、保護者や地域、さらに次世代を担う若者の意識の育成も含めた、総合的な社会成長を目指しています。
新!ひのっ子すくすくプラン中間年の見直し
日野市では、保護者や子どもを取り巻く現実に対して、一層充実した支援を行えるよう、計画期間の中間年となる2017年度(2018年3月)に、残りの2018・2019年度における計画の見直しが行われました。
ぽけっとなび(日野市子育て情報サイト)
日野市の子育て情報発信サイト「ぽけっとなび」では、子どもの年齢に応じた情報や健康に関するお知らせ、予防接種スケジュールの自動作成サービス「わくなび」などが無料で提供されています。
日野市ファミリー・サポート・センター事業
日野市ファミリー・サポート・センターは、育児に関して手助けが必要な人(依頼会員)と、手助けを行える人(提供会員)が、相互扶助の精神の下で支え合う有償ボランティアの組織です。
サポートの内容には、体調不良時の子どもの世話や送迎の代行(保育援助)、産前・産後の家事や新生児の世話の補助(妊産婦援助)など4つの分野があり、2016年11月の時点で7000人を超える会員が登録されています。
放課後子ども教室「ひのっち」
放課後子ども教室「ひのっち」は、地域住民の協力により、市内17の全小学校を対象にして児童の居場所作りを行う市の事業です。
ひのっちでは、放課後の学校教室や校庭、体育館で「ひのっちパートナー」が子どもの見守りを行ったり、地域の遊びの達人「学習アドバイザー」が豊かな遊び場を提供したりしています。また、公認キャラクター「のっち」も人気を集めています。
みんなの遊・友ランド
みんなの遊・友ランドは、子どもたちが障碍の有無に関係なく、ボランティアのお兄さん・お姉さんと一緒に様々な遊びを楽しめるイベントであり、子どもが積極的に多様性を学べる場として活用されています。
知っ得ハンドブック
知っ得ハンドブックは、保護者が安心・安全な育児を楽しめるよう、日野市の子育て情報を1冊にまとめた冊子です。市内在住の妊婦や保護者を対象に無料配布されており、市内各所で用意されています。
また、市役所の公式ホームページではWEB版(PDF)もダウンロード可能です。
クックパッド公式キッチン
日野市では、市の自慢の1つである安心・安全な市立保育園給食のレシピを、料理レシピサイト「クックパッド」に掲載し、子どもの為の料理メニューや毎月の給食献立を各家庭に発信しています。
発達の遅れなどに不安のある方への支援
心理相談で適応が認められた子どもや、その保護者を対象として、専門家による指導や訓練を行ったり、また同じ悩みを持つ保護者へ交流の場を提供したりする支援も重要です。
一時的な保育
日野市では、様々な理由から一時的に育児が困難になった場合に、子どもを預かって保護者の肉体的・精神的負担を軽減する事業が実施されています。
一時保育の事業内容は、主に子どもの年齢や家庭の事情によって異なり、利用にはそれぞれに応じた費用が必要です。
0歳児
2018年4月から、地域子ども家庭支援センター多摩平の一時保育室で、生後3ヶ月~1歳未満の乳幼児を対象とした一時保育が始まりました。また、日野市福祉支援センター内にある0歳児ステーション「おむすび」も利用可能です。
1歳~就学前
市内複数の施設において、普段に保育園などへ子どもを預けていない市民を対象に、家族の介護や育児疲れ、仕事、病気といった様々な理由で一時的に育児が難しい時の子どもの預かりを行っています。
トワイライトステイ
1歳から小学校3年生までの子どもを対象として、18時~22時まで一時的な夜間保育を行っています。
ショートステイ
2歳から小学6年生までの子どもを対象とした、宿泊を含む一時的な預かり(1回につき最大7日)が実施されており、また期間中の幼稚園・保育園などへの通園(送迎)も可能です。
病児・病後児保育
0~10歳未満で病気療養中や回復期の子どもを対象に、原則7日間まで看護師がいる保育施設(市内3ヶ所)での一時保育を行っています。
産前産後ケア事業(ママサポさん)
日野市在住の妊婦及び出産3ヶ月以内の女性を対象に、平日の8~19時の間で、訪問支援員(ママサポさん)が自宅を訪れ、家事や育児のサポート(1回あたり2~4時間)を行う事業です。
自己負担額は1時間当たり550円、利用限度は期間内で合計24時間とされています。
子どもの健康診査
日野市では、生後3ヶ月~3歳までの間、それぞれの月齢・年齢に応じた乳幼児健康診査を無料で受けられます。各健診名や内容については市のホームページなどで公開されており、対象時期に当てはまる場合は確実に受けておくようにしてください。
子育てに関する日野市のその他の制度・施設
子ども医療費助成制度
6歳到達後、最初の年度末までの乳幼児を対象として、乳幼児医療証が発行され、東京都内の医療機関窓口で医療証を提示すれば、保険診療の自己負担額(食事療養費標準負担額を除く)が全額助成されます。
また、日野市では2017年10月1日から、義務教育就学児(小・中学生)を育てる低所得世帯に対しても、自己負担額の全額助成が開始されました。
プチっこエントリー
市内の全市立幼稚園で、2~3歳児を対象として登録制度「プチっこエントリー」を行っています。登録すると、育児に関わる情報やお誕生会への招待を受けることが可能です。
多摩平森のふれあい館
多摩平森のふれあい館では、地域子ども家庭支援センター多摩平(子育てひろば)、一時保育、トワイライトステイの3事業が行われています。また、2018年4月からはさらに子育てひろばの利用可能時間(10~17時)や、一時保育の対象となる子どもの年齢(生後3ヶ月~未就学児)などが拡充されました。
児童館
日野市では市内複数の箇所に児童館を設け、0~18歳までの子どもと、その保護者が気軽に集える場所として提供しています。児童館では定期的に色々なイベントが開催されているだけでなく、子育て支援事業として、幼児の日や乳幼児自由参加ひろば、すくすくクラブなども行われています。
子育てパートナー事業「みんなのはらっぱ」
南平駅西交流センターと万願寺交流センターでは、子育て中の保護者や子どもが交流できる「みんなのはらっぱ」が開設されており、育児の悩みや不安について「子育てパートナー」へ相談することも可能です。