多摩エリアの住みやすさを紹介!
暮らしの情報コラム
ここでは、八王子市における犯罪の状況や防犯に対する取り組みについてまとめています。八王子市では、平成15年に「生活の安全・安心に関する条例」を施行して以来、防犯対策に熱心に取り組んできました。その活動が功を奏し、平成16年で約10,000件も発生した刑法犯罪が、平成28年には約4,200件まで減少しています(※1)。特に八王子市は、子供が安心して住むことができる街づくりに積極的。子育て中の世帯にとって、八王子市は暮らしやすい住環境と言えるでしょう。
八王子市の刑法犯罪件数・犯罪発生率
平成28年における八王子市の刑法犯罪発生件数は、合計で4,202件[注1]。犯罪発生率から見ると、近年は0.73~0.74%程度となっています(人口1000人当たり。犯罪件数÷人口×1000)。 東京都全体の犯罪発生率が0.98%程度なので、相対的に八王子市は治安が良いほうの街と言えます。 ただし、いかに犯罪発生率が低めとは言え、犯罪をゼロにすることは非常に難しいこと。特にお子様のいらっしゃる世帯では、お子様が犯罪に巻き込まれないよう十分な対策を行なってください。
[注1]参照元:警視庁HP「刑法犯の認知・検挙状況(年次別)」
八王子市に見られる犯罪の種類の傾向
以下、平成28年に八王子市で発生した刑法犯罪の内訳、傾向を見てみましょう。
八王子市における刑法犯罪の内訳と各犯罪の発生件数 (単位:件)
刑法犯罪発生件数合計 | 4,202 | ||
---|---|---|---|
凶悪犯 | 強盗 | 12 | 22 |
その他 | 10 | ||
粗暴犯 | 凶器準備集合 | 0 | 255 |
暴行 | 135 | ||
傷害 | 94 | ||
脅迫 | 20 | ||
恐喝 | 6 | ||
侵入窃盗 | 金庫破り | 3 | 175 |
学校荒し | 8 | ||
事務所荒らし | 11 | ||
出店荒し | 24 | ||
空き巣 | 78 | ||
忍び込み | 18 | ||
居空き | 6 | ||
その他 | 27 | ||
非侵入窃盗 | 自動車盗 | 34 | 2,670 |
オートバイ盗 | 100 | ||
自転車盗 | 1163 | ||
車上ねらい | 148 | ||
自販機ねらい | 17 | ||
工事場ねらい | 20 | ||
すり | 13 | ||
ひったくり | 8 | ||
置引き | 36 | ||
万引き | 447 | ||
その他 | 684 | ||
その他 | 詐欺 | 189 | 1,080 |
占有離脱物横領 | 193 | ||
その他知能犯 | 17 | ||
賭博 | 1 | ||
その他刑法犯 | 680 |
犯罪の名称を見ると、少々怖い気持ちにもなりますが、これらの名称は警察で共通して使用しているものになるので、あまり気にする必要はありません。また、中には私たち一般人にとって縁遠い犯罪も見られるため、これらもさほど心配する必要はないでしょう。上記犯罪のうち、お子様のいらっしゃる家庭にとって特に気にすべきは「忍込み」と「居空き」です。
・「忍込み」とは
家族が就寝している間に屋内に侵入し、金品等を盗むこと
・「居空き」とは
家族が屋内で通常通りの生活を送っている間に屋内に侵入し、金品等を盗むこと
家族が家に在宅していない時に侵入する泥棒(空き巣)とは異なり、「忍込み」と「居空き」は、家族が在宅している時に侵入してくる泥棒。単に金品を盗まれただけであれば不幸中の幸いと言えるかも知れませんが、万が一犯人と鉢合わせた場合、犯人がどんな行動に出るか分かりません。小さなお子様がいらっしゃる家庭では、特に不安です。
八王子市における平成28年の「忍込み」の発生件数は年間18件。「居空き」の発生件数は年間6件。頻度は非常に低いとは言え、ゼロではありません。お子様の安全のためにも、外部から屋内に犯人が侵入できないよう、しっかりした防犯対策をとっておきましょう。
[注1]参照元:警視庁HP「刑法犯の認知・検挙状況(年次別)」
八王子市で実施されている防犯対策
八王子市では、平成に入ってから増加傾向にあった刑法犯罪に対応すべく、平成15年「生活の安全・安心に関する条例」を施行しました。翌16年には、さらなる防犯対策の強化を目指し「八王子市安全・安心まちづくり指針」を策定しています。これら取り組みは、犯罪の抑止に高い効果を発揮。平成16年の刑法犯罪発生件数約10,000件に対し、平成25年には約6,000件、平成28年には約4,200件と、約40%にまで犯罪件数が減少しています。
「八王子市 安全・安心まちづくりのための防犯対策方針」(平成26年6月)から、現在、八王子市で実施されている具体的な防犯対策の一部を見てみましょう。
- 市職員により日常業務中のパトロール
- 公共施設における安全点検の実施
- 青色パトロールカーによる巡回
- 防犯カメラ設置の支援
- 防犯灯の設置
- 市営住宅の自治会に対する防犯協力の推進
- 繁華街における商店会等のパトロール
- 自転車置き場の確保
- 公園のパトロール
- 小中学校における定期的な安全点検
- 小中学校の無人時間帯における警備
- 通学路の合同点検
- 小中学校の児童・生徒による地域安全マップ作成
- 小学校新入学児童全体に対する防犯ブザーの配布
- 地域ボランティアによる登下校の見守り
- バス・タクシーを中心とした子供の安全見守り活動
- 暴走族追放条例による市民生活の安全確保と少年の健全な育成推進
- 町会・自治会・団体等に対する市からの防犯対策支援
- 毎月20日を「八王子市防犯の日」と定め防犯意識の向上を推進
- 公式HPやツイッター等による防犯情報の提供
八王子市では、他にも非常に多くの防犯対策を実施しています。これら具体的な対策があってこそ、わずか10年あまりで犯罪発生率を約40%まで低下させることができた、ということになります。
各家庭でもしっかりした防犯対策を行ないましょう
上で紹介した八王子市における防犯対策は、市内での犯罪発生の大きな抑止力となっていることに間違いないでしょう。 加えて、それぞれのご家庭でもしっかりした防犯対策を行なうことで、より一層犯罪に巻き込まれるリスクを低くしていきたいものです。
各家庭でできる防犯対策
不審者を屋内に侵入させないことこそ、家庭でできる防犯対策の基本となります。空き巣、忍込み、居空きを防ぐため、様々な対策を行なっていきましょう。
- 窓・扉はかならず施錠する
- 補助錠、防犯フィルム、刑法ブザーなど設置する
- 住所が分かるものと鍵は別々にして持ち歩く(鞄とポケットに分ける、など)
- 鍵番号を他人に知られないようにする
- 賃貸住宅・中古住宅の場合、入居時に鍵が交換されていることを確認する
また、マンションなどの共用住宅の場合、マンション全体での防犯対策を行なっておくことは有益です。具体的には、以下のような対策が基本となります。
- 簡単に屋上に立ち入られないような工夫をする
- 窃盗犯の動線となりうる位置に防犯カメラを設置する
- 共用部からベランダに飛び移られないよう有刺鉄線などを設置する
なお上記は、警備会社大手ALSOKの公式サイトの一部を参照しています。同社の「防犯対策マニュアル」は非常に参考になるため、ぜひ一度、目を通しておくことをおすすめします。[注2]
八王子市のリアル口コミ
駅には、飲食店やファミレス、wifi設備のお店、ドラッグストア、スーパーがあり駅に行けば日常生活には困らなかった。夜中まで営業しているスーパーは非常に助かった。
片側が山、もう一方は川に挟まれた1Fの物件に住んでいたので台風や大雨の時は怖かった。駅前にコンビニがないのが不便。
100メートルほど続く桜並木があり、春は桜が楽しめる。公園や緑も多く秋には紅葉も見られるので、散歩やランニングが楽しい。冬の天気の良い日には雪化粧した富士山がくっきりと大きく見える。